基本的にはヴァイオリンをひいている時は
できるだけ基本の姿勢から
楽器の位置を動かさずに演奏します。
絶対に動かしてはいけないわけでは
ありませんが、
その動きが音に影響することがあるので
注意しましょう。
自分では動かしているつもりはないのに
無意識に身体が動く状況はこんな時です。
1、拍を数えている時
音を出しながら拍を数えていると
そのカウントに合わせて
身体も一緒に上下に動かしてしまうことが
あります。
音を出しながら身体を縦に動かすと、
その動きが音に出てしまうので
注意してください。
特に長い音符の時に目立ちます。
カウントをするのはとても大切です。
でも、身体でもカウントしてしまうと
音が波打ってしまいます。
カウントは心の中でしましょう。
2、楽譜を見過ぎる
楽譜を見るのは悪いことではありませんが、
見過ぎると楽器が下がってしまうことが
あります。
また、譜面台との距離が近くなり過ぎると
肩に力が入り背中も丸くなってしまいます。
一生懸命楽譜を見ようとして
楽譜にかじりつくような姿勢に
なってしまうのだと思いますが、
姿勢が悪いと良い音は出せませんし、
身体を痛めてしまいます。
基本の姿勢のままひけるように
楽譜との距離は一定を保ちましょう。
3、気分が乗ってくると身体を振る
ヴァイオリンをひいていて
楽しくなってくると身体が動き始める方が
いらっしゃいます。
身体を振りながら演奏すると
上手くひけた気がしますが、
音には悪い影響が出ていることが多いです。
特に上下に身体を振るのは良くありません。
先程の1と同じ内容になりますが、
縦に身体を振ると楽器も動いてしまうので
音に影響が出てしまうのです。
曲の元気な部分や、激しい部分は
特に身体が動きやすいのですが、
強い音を出したい時に
楽器が下に下がってしまうと、
力が逃げてしまうので強い音になりません。
身体を振りながら激しく演奏している人と
身体を動かさずに演奏している人の
音だけを聴くと、
身体を動かさないで演奏している人の方が
音が大きく、演奏もダイナミックなことは
よくあります。
『自分では熱演したつもりなのに、
録音を聴いたらそうでもなかった…。』
という場合は、
必要以上に身体を振りながら演奏している
可能性があるので、
姿勢を見直してみてください。
演奏中に自然に身体が動くのは
悪いことではありません。
でも一番大事なのは音です。
音が悪くなるような姿勢になっていないか
演奏中も時々確認してみましょう。
それでは、また🌸
こんにちは。
もう12月も10日
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