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チューニング⑤

こんにちは。

今回は久々にチューニングについてです。


以前のブログ
弦を一本ずつチューナーで合わせる
チューニングについて説明しました。

今回は
チューナーを使わないチューニングです。

チューナーを使うチューニングより
難しくなります。
チューナーを使って一本ずつ音程を合わせる
チューニングに慣れてきたら
チャレンジしてみましょう!


まずはA線の音程を合わせます。
ピアノがあればピアノでAの音を出して
その音に合わせます。

もしピアノがなければ
A線だけはチューナーで合わせてください。

A線は全ての弦の音程の基本となるので
しっかり音程を合わせましょう!


A線の音程を合わせたら、
A線とD線を2本同時に鳴らします。
A線の音程に合わせて
D線をチューニングします。

次にD線とG線を一緒に鳴らして
G線をD線に合わせてチューニングします。

最後にE線とA線を一緒に鳴らして
E線をA線に合わせてチューニングします。


音程を合わせた弦に
他の弦の音程を合わせていく
というやり方です。


『難しそう…。』
と、思いましたか?

そうです、難しいですよ!

自分の耳が頼りなので、訓練が必要です。
最初は上手くできなくても、
何度も繰り返して慣れるしかありません。

頑張りましょう!


『音程を自分の耳で聞き分ける』のは
もちろん難しいのですが、
まず最初に立ちはだかる壁があります。


それは、
『2本の弦を同時にひく』ことです。

生徒さん達はみんな、音程を合わせる以前に
2本の弦を同時にひくというところで
苦戦します。

2本の弦を同時にひくのは本当に難しくて
鳴らなくて良い時には2本鳴っちゃうのに
いざ鳴らそうとすると鳴らないんですよね。


2本の弦を同時にひくコツは4つです。

①右肘を固定する

弓を動かすには右肘を開閉しますが
肘の位置が上下にグラグラと動いてしまうと
同じ弦をひき続けられません。

右肘の位置は固定して腕を動かしましょう。


②力を入れ過ぎない

2本の弦が同時に鳴らないと焦ってしまい、
弓を弦に押し付けてしまう方が多いです。

力が入り過ぎると音が潰れてしまい、
音程がわからなくなります。

2本の弦をひく時も
1本分の力でひきましょう。


③弓は速く動かす

慎重になって
弓の速さがゆっくりになり過ぎてしまうと
却って音が鳴りません。

1本の弦がキレイになる速さのまま
弓を動かしましょう。


④目と耳で確認する

弦と弓が当たっている所をよく見ましょう。
慣れてくると腕の感覚で
2本の弦を両方ひけるようになりますが、
それまでは目で
弓がちゃんと2本の弦に当たっているかを
確認してください。

2本の音が鳴っていないと思ったら、
どちらの弦の音が鳴っているかを
しっかり耳で聞いて確認しましょう。

鳴っていない弦の方に弓を傾けて
両方の音が鳴るようにしてください。



音程を合わせるためには、
まず2本の弦を両方キレイに鳴らす練習が
必要です。

これは完全に右手の練習です。

最初はペグやアジャスターは触らずに
重音のロングトーンの練習をしましょう。

重音のロングトーンができるようになったら
いよいよチューニングです!


それについてはまた次回、お話します。

それでは、また🌸