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弓の取り扱いについて

こんにちは。

前回前々回と弓の毛についての
説明をしました。

今回は弓の破損しやすい部分についてです。


弓の破損しやすい部分、それは先端です。


この白い部分を《チップ》と言います。

弓の先端には
毛を差し込む穴が空いています。
チップはその穴を保護するために
弓に貼り付けられています。


チップの素材は
プラスチック・牛骨・象牙などです。

プラスチックのものは安いのですが、
柔らかいため『保護』というには
少し弱いのが難点です。

子供の弓にはよく使われています。


象牙は見た目も綺麗で強度もあります。
昔の弓にはよく使われていましたが、 
今は希少品なので値段も高いです。


牛骨のものは硬くて耐久性もあります。
象牙よりお手頃なので人気がある素材です。



弓先を何かにぶつけると
チップが割れたり、欠けたり、
剥がれたりすることがあります。

チップには
弓先全体を保護する役割もあるので、
破損したまま使い続けると
弓自体がダメージを受けてしまいます。

破損したらすぐに修理に出しましょう!

チップが剥がれてしまった時は
貼るだけで治ることもありますが、
割れたり欠けたりした場合は
新しいチップに交換しなくてはいけません。

譜面台や椅子に弓の先端をぶつけてしまう
ことはよくあるので注意してください。


そして、特に気を付けてほしいのは
子供の生徒さんです!!

特に小さいお子さんは
『弓を下に向けて持っていて床に落とす』
『弓先で何かをつつこうとする』
『ふざけて弓を振り回す』
なんてことをしてしまう子もいます。

先程、お話しましたが、
子供用の弓はプラスチックのチップを
使っていることが多いので、
非常に割れやすいです。

子供が弓先をぶつけないように
注意して見ていてください。

そして
弓を大切に扱うことを教えてあげましょう。

 
『楽器は傷がつかないように丁寧に扱うけど
 弓はあんまり気にしていなかった!』

という方、是非今後は気を付けてください。
弓もとても繊細に作られています。

楽器と同じように弓も大切にしましょう!

それでは、また🌸