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弦の種類②

こんにちは。

今回は弦の素材の違いの説明です。

弦は素材で3つに分類することができます。

《ガット弦》《ナイロン弦》《スチール弦》
の3つです。

弦には中心に芯があり、
そのまわりに細い針金のようなものが
巻きつけてあります。

先程の3つは
弦の芯の部分の素材で分類されています。


では、一つずつ説明していきましょう!


《ガット弦》

一番歴史のある弦です。
昔は全ての弦楽器の弦がガット弦でした。

芯の素材には羊の腸を使用しています。

3つの中で一番値段が高い弦ですが、
音はしなやかで柔らかく
響きがとても美しいのが特徴です。

他の弦では出せない魅力的な音が出せます。

素材が天然のものなので、
・湿度や温度の影響を受けやすく
 音程が安定しづらい
・寿命が短い
と言われています。



《スチール弦》

ガット弦の代わりになるものとして
開発された弦です。

芯の素材には金属を使用しています。

3つの中では一番値段が安く、
大きくパワフルな音が出せるのが特徴です。

素材が金属なので
・湿度や温度の影響を受けにくいので
 音程が安定している
・寿命が長い
と言われています。

音が少し金属的なのが欠点ですが、
ヴァイオリンを始めたばかりの方には
おすすめの弦です。



《ナイロン弦》

ガット弦とスチール弦の長所を
併せ持つ弦です。

芯の素材にはナイロンや合成繊維を
使用しています。

ガット弦のようなしなやかな音が出せて
スチール弦のように長持ちするということで
今、一番人気のある弦です。



どの弦を選ぶのかは個人の好みなので
どれが一番ですよ、とはいえませんが
私はガット弦が好きです。

『ガット弦は高いし、音が狂いやすい』
と、思って敬遠していたので
学生の頃はナイロン弦を使っていました。

でも、試しにガット弦を使ってみたら
ガット弦の音の虜になってしまいました!

それ以来、ずっとガット弦です。


確かに他の弦より少し高いですが、
それだけの価値はあると思います。

ガット弦は一番柔らかい弦なので、
弓の消耗が少なく、毛替えの回数が減って
その分メンテナンス料が安くなったのは
嬉しい誤算でした。
(弓の毛替えについては、また説明しますね)

音が狂いやすいというのはその通りなので、
ガット弦にしてから湿度や乾燥には
それまで以上に気をつけるようになりました。 

寿命が短いとは言われていますが、
長年使ってみた印象としては
ナイロン弦とそんなに変わりません。

私のように、実際に使ってみたら
『思っていたのと違った!』
ということはよくあります。

もし、気になる弦があったら
どんどん試してみてください。

ネットには色々なレビューがありますが、
感じ方は本当に人それぞれなので
自分の耳で確かめるのが一番です。

色々試して自分のお気に入りの弦を
見つけてくださいね。

それでは、また🌸