こんにちは。
前回に引き続き、
《改善したい練習方法》です。
2、とにかく何回も最初から最後までひく
曲の最初から最後まで止まらずに
演奏するのはとても大切なことです。
でも!
苦手な所や間違えやすい所があっても
止まらずに、
とにかく最後までひく練習は
良い練習ではありません。
この練習の悪い点はこの2つです。
まず《ひけない所がそのままになる》
という点です。
前回のブログでもお話ししましたが、
間違えた所を直すには、
その部分だけ練習する必要があります。
最初から最後まで通す練習しかしない
ということは
部分的な練習はしない
ということなので、
当然、間違えた所は直りません。
そして、
間違えても最後まで通す
という練習を繰り返していると
だんだん自分の苦手な所や間違えやすい所が
気にならなくなってきて
間違ったままひくのが
当たり前になってしまいます。
そうなると
レッスンで先生に指導されて直そうとしても
身体に間違った癖がついているので、
なかなか直すことができません。
そして、なんとか直せても
最初から通してみると
ひき慣れた間違った音をひいてしまう
なんてことになります。
前回もお話ししましたが、
一旦覚えてしまった指使いやボウイングは
直すのが大変なんです。
間違ったことを覚えてしまわないように
無理に通す練習をするのはやめましょう。
そして2つ目の悪い点は
《最初からじゃないとひけなくなる》
ということです。
レッスンで生徒さんに
『○小節目からひいてみましょう』
と言うと
かなり長い時間、楽譜を凝視した後
『先生、最初からひいても良いですか?』
と返されることが、たまにあります。
こういう生徒さんは
最初から最後まで通す練習だけしている方が
ほとんどです。
最初から最後まで通す練習だけを繰り返すと
曲の捉え方が大雑把になってしまい、
指使いやボウイングを
なんとなく身体だけが覚えてしまいます。
問題なく演奏できている時は良いのですが
一旦演奏が止まってしまうと
あれ?次って何だっけ??
と、わからなくなり、
途中からひこうとしても
曲の最初から思い出さないとひけなくなる
という方が多いです。
家で練習している時は問題なく通せるけど、
レッスンで先生の前でひくと通せない
なんてことはありませんか?
人前で演奏するのは緊張するので
普段の練習では間違えない所を
間違えたりします。
そうなった時に
曲を途中から立て直すことができないと
演奏が止まってしまうんです。
これが発表会や演奏会で起きると思うと…
怖いですよね。
曲を最初から最後まで通す練習というのは
大切です。
でも私は、通すのは練習のまとめとして
最後に1、2回やれば充分だと思います。
まずは細かく部分的に練習をして、
それができるようになったら
最初から最後まで通せば良いんです。
その方が確実にひけるようになりますし、
発表会などで暗譜する時にも役立ちます。
人前では頭が真っ白になってひけなくなる
という方は、
是非練習方法を見直してみてください。
それでは、また🌸
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