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楽譜の記号(調号③)

こんにちは。

今回は調号の総まとめです。

まずは前回までのおさらいです。


調号とは、
楽譜の最初に書いてある♯や♭のことで
この♯や♭の数で曲の調を示しています。

また、調号の♯や♭は臨時記号と違い、
指示がなければ曲の最後までずっと有効です。


すべての調号を見てみましょう。

小さくて見にくい場合は
拡大して見てくださいね。


各調号には
それぞれ長調と短調が一つずつあります。


『ハ長調』『イ短調』というのは
日本語の表記です。


『嬰ヘ短調』『変ロ長調』など、
ちょっと見慣れない言葉も出てきましたね。

嬰ヘ短調というのは
ファの♯から始まる短調です。

嬰ヘというのは
『♯のついているファ』という意味です。
嬰ヘから始まる短調なので
『嬰ヘ短調』といいます。


変ロ長調は
シの♭から始まる長調です。

変ロというのは
『♭のついついるシ』という意味です。
シの♭から始まる長調なので
『変ロ長調』といいます。



『C dur』や『a moll』というのは
ドイツ語の表記です。

『dur』は長調のことでドゥア
『moll』は短調のことでモールと読みます。

Cやaはドイツ語の音名です。
長調の時は大文字、短調の時は小文字で
表記されます。


♯や♭がつく音を
日本語では『嬰』と『変』で表しましたが、
ドイツ語ではアルファベットの後に
『is』と『es』をつけて表します。

♯がつく音は『is』
♭がつく音には『es』をつけます。

C(ド)の♯ならCis、♭ならCesとなります。



調号はつく順番が決まっていて

♯はファ・ド・ソ・レ・ラ・ミ・シ
♭はシ・ミ・ラ・レ・ソ・ド・ファ

の順番で増えていきます。

♯と♭はつく順番が逆になっていますね。



この順番を覚えておくと
こんな調号がいっぱいの楽譜を見た時に

『えーっと、♭はシとミとラと…。』
と、最初から見ていかなくても


『これはドまで♭がついついるから、
 シ・ミ・ラ・レ・ソ・ドが♭なんだな』

と、最後についてる♭を見るだけで
何に♭がついているか、
すぐにわかるようになります。

頑張って覚えましょう!



調号は曲の調を示す大切なものです。
弾き始める前に
必ず調号を確認しましょう。

そして、調号がわかるようになると、
楽譜を読むのが格段に速くなりますので
色んな楽譜見て、慣れていってください。

それでは、また🌸