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楽譜の記号(調号②)


こんにちは。

今回も調号についてです。

調号とは、
楽譜の最初に書いてある♯や♭のことで
この♯や♭の数で曲の調を示しているもの
でしたね。

なんで♯や♭の数で曲の調がわかるの?
と思う方もいらっしゃると思います。

その疑問を解決するには
まず長調と短調の音の並び方を知る
必要があります。


まずは長調です。

ハ長調の楽譜を見てみましょう。
ハ長調は調号が1つもつかない長調です。


ハ長調をピアノでひくとこうなります。
調号が1つもつかないので、
白い鍵盤だけで演奏できます。

鍵盤をよく見てください。
ミとファ、シとドの間には
黒い鍵盤がないですね。

このように鍵盤と鍵盤が
隣り合わせになっている音の幅を
『半音』と言います。
一方で
鍵盤と鍵盤の間に他の鍵盤がある音の幅を
『全音』と言います。  


この全音と半音の組み合わせで
長調と短調の響きは作られています。


長調の音階は
全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音
の幅で並んでいます。

この並び方はどの長調でも同じです。



では、短調はどう並んでいるのでしょうか?

まずはイ短調の楽譜を見てみましょう。
イ短調は調号が1つもつかない短調です。


ピアノでひくとこうなります。
長調とは半音の位置が変わりました。


短調は
全音・半音・全音・全音・半音・全音・全音
の幅で並んでいます。

長調と同様に
この並び方はどの短調でも同じです。



では、調号がつく調はどうなっているか
見てみましょう。


ニ長調(レから始まる長調)の場合
何も変化記号を付けないと
こうなります。

このままでは長調と
全音と半音の並び方が違いますね。


そこで、♯をファとドにつけることで
全音と半音の並び方を変えます。

これで長調と同じに並び方になりました!

この音を楽譜で書くとこうなります。

ニ長調は
ずっとファとドに♯がつく長調なので
このように最初に調号で示す、
というわけです。


今回はハ長調、イ短調、ニ長調の調号を
見てきました。

次回は全ての調号を見てみましょう!

それでは、また🌸