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楽器の選び方③

こんにちは。

今回も引き続き
楽器の選び方についてです。

前回までに、
1、製造方法で選ぶ
2、作られた年代で選ぶ

この2つの選び方を説明しました。


今回の選び方は一番シンプルです。


3、見た目で選ぶ

楽器の見た目は
音にはあまり関係ありません。

音に関係するのは
作られた年代、板の材質や厚さ、ニスの種類
といった表面からは見えないものが多いので
見た目は好みで選んでも問題ないです。

ヴァイオリンはフルサイズになれば
何度も買い替えることはありません。

気持ち良くヴァイオリンを弾き続けるために
好きな見た目の楽器を選ぶことは
とても大切なことです!

とは言え、
もちろん音の好みの方が大切なので、
必ず音を確かめてから選んでくださいね。



ヴァイオリンの見た目で
好みが分かれやすいポイントを
いくつかご紹介します。


①板の色

ヴァイオリンの見た目の印象のほとんどが
板の色です。

私がレッスンで使っている楽器は
この2台です。

色が全然違いますね。
左の楽器は明るめ、
右の楽器は暗めの色です。

もっと明るいオレンジに近い色のものや、
逆に黒に近いものもあります。

明るい色の方が新しく見えますが、
新作でもオールドのような色合いに
仕上げてある楽器もあります。


②裏板の模様


左の楽器はつるんとしていますが、
右の楽器は横縞がありますね。

この横縞は音には関係がないのですが、
横縞がキレイに入っている楽器は
とても人気があります。


通常、裏板は2枚の板を
貼り合わせて作られています。

稀に1枚の板で作られている裏板の楽器が
あります。
1枚板の楽器は数が少なく、
横縞もキレイに出るので
2枚板の楽器より高価なものが多いのですが、やはり音には関係ありません。


音に関係なくても、
横縞は拘る人が多いポイントです。


③あご当て・テールピース・ペグ

あご当てとペグについては
以前のブログで説明しているので、
参考にしてください。

この部分をテールピースと言います。


あご当て・テールピース・ペグは
ほぼ同じ色に統一されています。


私の教室のヴァイオリンは両方黒なので
ヴィオラと比較します。
右がヴィオラです。
あご当て・テールピース・ペグは
茶色に統一されています。

色の違いは材質の違いです。

この3つの色が変わると、
楽器の印象はまた変わってきますね。

楽器を買った後でも
この3つのパーツは自分の好みのものに
付け替えられます。
ただ、材質が変わると音も変わりますので
交換する時は慎重に選んでください。



今回までに
1、製造方法で選ぶ
2、作られた年代で選ぶ
3、見た目で選ぶ

3つの楽器の選び方を説明しました。

どの選び方で選んでも良いですし、
複数の選び方から厳選された楽器を
探しても良いと思います。

どの選び方で選んでも、一番大切なのは
自分の好きな音、出したい音の楽器を
探すことです。

色んな楽器に触れて、
自分のヴァイオリンを見つけてくださいね。


それでは、また🌸