こんにちは。
前回に引き続き、
楽器の選び方についでです。
2、楽器の作られた年代で選ぶ
楽器は作られた時代で
①新作
②モダン
③オールド
この3つに分類されます。
①新作
新作は1900年代中頃から現在までの間に
作られた楽器です。
価格は3つの中では一番お手頃です。
楽器が新しいので不調が起きにくく、
傷も少ないのでメンテナンスが楽です。
音は力強く元気で、楽器によっては
キンキンした音がするものもありますが、
ひけばひく程、楽器が鳴るようになり、
音もどんどん変化していきます。
若い方が元気で健康で成長するというのは
人間と同じですね。
②モダン
1800年初頭から1900年代前半にかけて
作られた楽器です。
この時代は
アマティやストラディヴァリといった
巨匠の作家のお弟子さん達が
楽器を製作をしていました。
ヴァイオリンの研究が進み、
数多くの素晴らしい楽器が製作されました。
新作の楽器よりも音が格段に良いものが多く
値段もかなり高額になります。
この時代の楽器は贋物も出回っているので、
購入する時は注意が必要です。
③オールド
1800年より以前に作られた楽器です。
アマティ、ストラディヴァリといった
巨匠達が楽器を製作していた時代です。
情報が簡単には伝わる時代ではなかったため
地域によって個性が分かれます。
楽器自体もとても素晴らしい上に、
現代に至るまでに
たくさんの人に演奏されていることと、
長い年月をかけて
楽器の木材やニスが変化していることで、
新しい楽器では出せない音が出せるのが
オールドです。
見た目も独特の雰囲気があります。
価格は3つの中で一番高額です。
非常に高価なものは億単位で、
手に入れられる人は限られてきます。
オールドはメンテナンスが欠かせず、
3つの中で特に湿気にも弱いので、
保存にも注意しなくてはいけません。
また、古いだけで状態の悪いものは
良い音がしません。
贋物も多く出回っているので、
もし購入する際には細心の注意が必要です。
ヴァイオリンを作られた年代で選ぶと
どうしても予算の壁にぶつかります。
もしも同じ値段で、新作か
状態の悪いモダンかオールドの楽器の
どちらかを選ぶなら、
絶対に新作を選ぶべきです。
新作も素晴らしいものがたくさんあります。
でも新作を選ぼうと思っても、状態の良い
モダンやオールドを試奏させてもらうと、
『やっぱり古いものが良い〜!』
と思う人は多いです。
私もそうでした。
古いものでも製作された国によっては
手に入る価格のものもあります。
モダンやオールドに興味のある方は
是非色んな楽器屋さんをまわって
探してみてください。
まずは自分の好きな音を知りましょう。
自分の好きな音を追求して、
予算に合った楽器を選んでください。
楽器を選ぶ時は、焦らずじっくり
時間をかけて選ぶことが大切です。
そして、購入する時は
信頼のおける人、もしくは楽器屋さんから
購入してください。
ヴァイオリンは高い買い物です。
後悔のないように慎重に選んでくださいね!
今回は
作られた年代別の楽器の選び方でした。
次回も別のポイントからの楽器の選び方
についてです。
それでは、また🌸
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