ヴァイオリンに最適な環境

こんにちは。

9月に入って急に涼しくなり、もう秋だなぁと油断していたら、今日は夏に逆戻りしたような気温でした!
こんな時は体調を崩しやすいので、気を付けないといけませんね。

実は、こんな日はヴァイオリンにとっても、要注意な日です。
高い気温や湿度は、楽器にダメージを与えます。

というわけで、今日はヴァイオリンに適した気温・湿度のお話です。


ヴァイオリンは木製なので、気温と湿度の影響をとても受けやすい楽器です。
高温多湿の環境に置いておくと、表面のニスが柔らかくなって、楽器ケースや布がくっついてしまうことがあります。
逆に乾燥し過ぎてしまうと、板が割れてしまうことがあります。

ヨーロッパ発祥の楽器なので、日本の気候にはあまり向いていないのかもしれませんね。

ヴァイオリンに適した気温は20度〜25度、
湿度は50%〜60%くらいです。
私は湿度が60%あると
・音が狂いやすい
・響きが良くない
と、思うことが多いので、50%台を保つようにしています。

ヴァイオリンに適した気温と湿度は、人間が快適に過ごせる環境です。
ご自宅に温度計や湿度計がない場合は、自分が過ごしやすいと思う場所に楽器を保管しましょう。


楽器を保管する時は、寝かせて置きましょう。
角型ケースは立てて置くこともできますが、倒れる心配があるので、立てて保管するのは、あまりおすすめできません。

ヴァイオリンの中には『魂柱(こんちゅう)』という柱が一本立っています。

魂柱は接着剤などで固定されているわけではなく、上と下の板に挟まれて立っているものなので、楽器が倒れたり、強い衝撃を受けると、位置がズレて音が悪くなってしまいます。

ご自宅のスペースの問題で、
立てた状態での保管しかできない場合は、
まわりに物を置くなど、絶対に倒れないように気を付けましょう。


ヴァイオリンに最適な環境は、自分にとっても最適な環境です。
ご自分の身体を大切にするように、
ヴァイオリンも大切に扱ってくださいね。


それでは、また🌸